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海上保安庁は10日、プレジャーボートなどの小型船向けに、気象情報や事故の多い海域といった情報を提供するスマートフォン用サイトを試験的に開設した。問題がなければ7月から正式に運用する予定だ。
昨年事故を起こした船2158隻のうち、プレジャーボートは約4割の932隻。器材を積みにくい小型船はレーダーや無線で気象情報などを得るのが難しい。ただ、事故のほとんどは携帯電話の通じる沿岸で起きており、海保はスマホを使った情報提供で事故の減少を目指す。
新たなサイトは、パソコン用のサイト「MICS」を改良したもので、スマホの全地球測位システム(GPS)を使って周囲の地図を表示し、風の強さといった気象状況などを記号で示す。
海難の多い場所や定置網の場所なども新たに加え、座礁しないよう注意喚起。燃料切れや整備不良が原因の遭難も多いため、出航前の船の点検に役立つチェックリストも表示される。
サイトのアドレスはhttp://www6.kaiho.mlit.go.jp/sp/index.html。
8日に開業した千葉・成田空港の格安航空会社(LCC)専用「第3旅客ターミナルビル」では、同日夜から9日未明、早朝便に備えて2階フードコートで仮眠をとる利用客の姿が見られた。
横になれるソファベンチに空きがなく、椅子に座ってテーブルに伏したり、床に寝たりする利用客もいた。
開業から1日が経過した9日午前3時半、24時間利用可能なフードコートでは、店は営業時間外で閉まっているものの、約70人の利用客の姿が。14セットあるソファベンチは1セットあたり3~4人が利用し、譲り合うような体勢で横になっていた。東京都内の私立大3年の女性(20)は「ソファベンチはもう少し数が必要では」と話し、テーブル席に座った。
一方、第2旅客ターミナルビルでは仮眠を取る利用客が減り、男性警備員は「これまでの半分以下」と話した。
大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)の裏金問題で、運営する学校法人・大阪産業大の教職員組合は9日、総額5億円超とされる裏金のうち、「裏報酬」として1710万円を着服したとして、前校長(74)ら2人について、業務上横領容疑の告発状を大阪地検特捜部に提出した。
組合は告発対象外の裏金についても「捜査で真相解明と厳正な処分を求める」としている。
もう1人の告発対象者は、経理を取り仕切っていた前事務長(50)(現・校長付)。
告発状では、2人は共謀し、前校長が校長を退任して教育相談役に就いた2013年4月から14年10月にかけて、学校法人会計とは別の隠し口座から、前校長の個人口座に1200万円、前校長の娘名義の口座に510万円をそれぞれ送金し、横領した、としている。
学校法人が設置した第三者委員会の調査結果では、保護者から集められた模擬試験の受験料を簿外の2口座で管理。模試を主催する予備校などへの支払い分を除いた額の一部が別の簿外口座に移され、そこから、前校長と娘の口座に送金されていた。簿外口座の通帳と印鑑は前事務長が管理していた。
前校長が校長を退任したのは、学校法人の常務理事としてデリバティブ(金融派生商品)取引による巨額損失の責任を問われたためで、組合は、教育相談役になったことで生じた給与の減額分の穴埋めなどに裏金が使われたとみている。
1710万円はすでに前校長から全額が返金されているが、第三者委は「このことで犯罪の成否は左右されない」としていた。
前校長は第三者委の調査に「経理は前事務長に任せていた」と述べ、裏金の認識や関与を否定。前事務長は体調不良を理由に調査に応じていない。
裏金問題では、学校法人も刑事告訴を検討している。
奈良県内の寺社で油のような液体がかけられたとみられるシミが相次いで見つかっている事件で、奈良県警は8日、同県吉野町の世界遺産・金峯山寺(きんぷせんじ)、東南院、葛城市の当麻寺(たいまでら)、橿原市の久米寺でもシミが確認されたと発表した。
大半は、8日か、ここ数日中の被害とみられ、金峯山寺と当麻寺では国宝も含まれている。これで県内の被害は9寺社で計60か所を超え、県警は文化財保護法違反や器物損壊容疑で捜査している。
発表などによると、金峯山寺では本堂・蔵王堂(国宝)外側の柱4本と、堂内に安置されている本尊とは別の木造蔵王権現立像(重要文化財)の左ひざ、さらに、蔵王堂から約10メートル離れた観音堂の床の計6か所でシミを確認。8日午前9時半頃、巡回中の職員が被害に気づき、境内を調べて県警に被害届を出した。
同寺は「今月5日に見回った際には異常はなかった」としており、県警は、境内に設置された防犯カメラの映像分析を進める。
同寺の南東約400メートルにある同じ金峯山修験本宗の別格本山・東南院でも8日、多宝塔と護摩堂の縁側でシミを確認した。
当麻寺の被害は、本堂にある当麻曼荼羅厨子(たいままんだらずし)の須弥壇(しゅみだん)(国宝)や、講堂(重要文化財)の床など。源頼朝が寄進したと伝わる須弥壇のシミは、1・2メートルにわたり横一列に飛び散ったような形状、講堂のシミは直径約3メートルの円状だった。
久米寺では、金剛力士像など2建造物の計10か所で被害を確認した。
【コロール(パラオ)=太田雅之】天皇、皇后両陛下は8日午後、戦後70年の「慰霊の旅」で、初めて西太平洋のパラオに入られた。
9日には日米合わせて約1万2000人が戦死した激戦地ペリリュー島で慰霊される。8日夜に開かれたパラオ政府主催の歓迎晩餐会(ばんさんかい)では、天皇陛下が「パラオの地において、先の戦争で亡くなったすべての人々を追悼し、遺族の歩んできた苦難の道をしのびたいと思います」と慰霊への思いを語られた。
両陛下は8日昼前、東京・羽田をチャーター機で出発し、午後4時頃、パラオに到着。レメンゲサウ大統領夫妻の出迎えや地元小学生の歓迎を受けられた。
宮内庁によると、空港で大統領は、ペリリュー島での日本兵の遺骨収集を加速するため、封鎖されている200近い壕(ごう)を順次開放すると伝えた。天皇陛下は「遺族が大変感謝すると思います」と話されたという。
両陛下はその後、パラオ国際サンゴ礁センターでハゼを観賞された。
パラオは終戦までの約30年間、日本の統治下にあり、今も多くの日系人が暮らす。8日午後7時50分から中心地コロールで開かれた晩餐会には、両陛下とレメンゲサウ大統領夫妻のほか、同じく日本の委任統治領だったミクロネシア連邦とマーシャル諸島の両国大統領夫妻も出席。レメンゲサウ大統領が「日本と三つの島嶼(とうしょ)国との友好と協調の強い絆をここに確認します」と歓迎の意を示すと、天皇陛下はあいさつで先の戦争に触れ、「貴国民に空襲や食糧難、疫病による犠牲者が生じたのは痛ましいことでした」と述べられた。
晩餐会の後、両陛下は海上保安庁のヘリコプターに乗り、洋上に停泊中の海上保安庁の巡視船「あきつしま」に移動して宿泊。9日朝、船上の甲板からヘリでペリリュー島に入られる。