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大量のデータを格納するストレージの容量が不足しないように、柔軟かつ効率的にストレージリソースを振り分けて、あたかも1台のストレージにように利用できる「ストレージ仮想化」が注目されている。
ただ、ビッグデータ時代を迎えて、多種多様なデータをどのように効率的に管理し活用するかが、ここにきて大きな課題となっている。この課題を解決しようと、ストレージ最大手の米EMCがそれを進化させた「データレイク」という新たな考え方を提案している。
そのデータレイクについて、EMCジャパンが3月18日、記者説明会を行った。説明に立った同社ITエバンジェリストの笠原俊和氏によると、データレイクとは「多種多様なデータを単一の巨大なストレージ空間にまとめて格納し、さまざまなアクセス手段によって用途別に素早く活用できるようにする仕組み」だという。
笠原氏はこの考え方を「魚の捕り方」に例え、データを「魚」、格納場所を「湖(レイク)」、アクセス手段を「捕る道具」に見立てて次のように説明した。
これまでの魚の捕り方は、その目的に応じて個別に対応する必要があった。例えば「金魚を飼育したければ、縁日の屋台ですくい捕る」、「鯉が食べたければ、川で釣る」、「うなぎを買いたければ、生け簀でアミ捕りする」といった具合だ。しかし、これではそれぞれの目的を達成するために、場所を移動し、道具も個別に用意しなければならず、時間と手間がかかってしまう(図1参照)。
これに対し、データレイクの考え方は、1つの大きな湖にさまざまな魚を同居させ、目的に応じて使う道具を柔軟に素早く適用できるようにし、効率的な魚捕りをしようというものだ。こうすれば、これまでのような時間と手間を省き、さらに大量で多種多様な魚を取り扱えるようになる。捕り方を工夫すれば、複数の魚を同時に捕獲して、これまでになかった用途も見出せるかもしれないというわけだ(図2参照)。
データレイクの考え方のミソは、「1つの大きな湖」をさまざまなデータの格納場所にしたことと、「捕る道具」である複数のアクセス手段を目的に応じて柔軟に素早く適用できるようにしたことにあるといえる。
●ビジネス価値を生む新しい情報基盤へ
データレイクの考え方に基づいたデータの利用イメージは、図3に示したように、データへのアクセス手段であるさまざまなプロトコルを通じて、アナリティクスやモバイル、クラウドアプリケーション、バックアップなどに利用される形になる。…