政治そのほか速
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◆DeNA1―7巨人(16日・横浜)
たまっていたうっぷんを吐き出した。4回1死、フルカウント。村田は呪文のようにこうつぶやいた。「俺はスタントンだ!」。高崎の外角高めの直球。メジャーのホームラン王と同じく、右肩にバットを乗せてタイミングを取り、両手でしっかりと振り切った。
【写真】ヒーローインタビューを終え、ジャビットとポーズをとる橋本
打球は詰まりながらも右翼席前列に飛び込んだ。17試合、65打席目での今季初アーチは、プロ入り後、最も遅い。オープン戦も含め、初めての長打でもあった。「ホッとした。(橋本)到が1軍に来てすぐ打ったから、ちょっと悔しかった」。11年までの本拠地「ハマスタ」の球場最多本塁打打者。今カード前、「そろそろ一発を打ちたい」と宣言。2回1死でロペスのゴロを失策した汚名も晴らす、ハマスタ独走の140本目のアーチをぶち込んだ。
プレーボール4時間前のベンチ裏。スマートフォンでスタントンの動画を見ながら、素振りを繰り返していた。「今日はこれでいく!」。マーリンズではイチローの同僚で、昨季は37本を放ちナ・リーグのホームラン王に輝いた右のスラッガー。球界史上最高額の13年総額3億2500万ドル(約377億円)で契約を延長していた。
右打ち、すり足の左のステップ、捉えた後に右手をバットから離さないなど、共通点は多かった。「天然芝で三遊間を抜けた打球が左中間を抜いて、フェンスまでいっている。えげつないぞ」。メジャーの超一流打者を脳裏に焼き付けると、欠点が浮かび上がった。「バットが遠回りしている」
右肩をバットに乗せるように構えるところをマネて、最短距離で出るように工夫した。肩口から出したバットが右頬にぶつかって真っ赤になるほど、両脇を締め、体に巻き付くようにスイングするインサイドアウトを徹底。“スタントン打法”ですぐに結果を出した。
今季は開幕前に、08年以来の本塁打王を目標に掲げた。「いいきっかけになればいい。飛ばすのは自分の長所。そこは追い続けていかないといけない」。8番に甘んじてはいるが、キングのプライドは捨てていない。男・村田の逆襲が始まった。(中村 大悟)
◆ジャンカルロ・スタントン(Giancarlo Stanton)89年米カリフォルニア州生まれ、25歳。07年2巡目指名でマーリンズ入り。昨季37本塁打して初のタイトル。シーズン終盤顔面に死球受け欠場、今季はフェイスガードつきヘルメット着用。通算本塁打154本も、開幕9試合で打率2割、一発は出ていない。右投右打。198センチ、109キロ。
今季のランキング上位6カ国によって争われるフィギュアスケートの世界国別対抗戦は16日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開幕し、女子ショートプログラム(SP)では村上佳菜子(中京大)は62.39点で5位、宮原知子(関西大中・高スケート部)が60.52点で6位となった。
この結果、チーム別順位は米国が1位、ロシアが2位、日本は3位につけた。続いて18時40分から、男子SPが行われる。
ケレタロFWロナウジーニョが17日、引退説を否定した。メキシコに来てから最も良い時期にあると強調している。
複数のメディアは今週、ロナウジーニョの現役引退が近いと報じた。ケレタロとの契約は2016年までとなっているが、この夏にスパイクを脱ぐとの報道だった。
だが、ロナウジーニョはアメリカ戦を前にした会見で、引退説を一蹴している。『フォックス・スポーツ』など複数のメディアが、同選手のコメントを伝えた。
「その話はまったく事実じゃない。僕はメキシコに来てからベストの時期にある。完璧な状態だ。とても強いと感じている。ここケレタロで幸せだし、このチームでタイトルを勝ち取りたいと思っているんだ。まだ年金生活をするつもりはない。まだ何年も続けたいと思っている」
「引退の噂? 君たちと一緒で、僕も驚いたよ」
(C)Goal.com
○ メッツ 4 - 1 マーリンズ ●
<現地時間4月17日 シティ・フィールド>
マーリンズのイチローが現地時間17日、敵地でのメッツ戦に『6番・中堅』で先発出場した。
2試合ぶりのスタメン出場となったイチローは、7回一死一塁の第3打席、同じ1973年生まれのコローンの外角のツーシームを逆らわずレフト前に運ぶ安打で出塁。この安打で、2試合連続安打とした。その他の打席は、2回一死の第1打席が右飛、5回の第2打席が三飛、9回の第4打席は投ゴロに倒れた。この日は4打数1安打で打率.238とした。
なおチームは、1点リードの5回に同点に追いつかれると、6回にカダイアーのタイムリー内野安打、コローンの犠飛で2点の勝ち越しを許す。8回にも1点を失ったマーリンズが敗れた。
文=安藤隆人
鹿島アントラーズの日本代表MF柴崎岳が、Jリーグのプレースピードに警鐘を鳴らした。
AFCチャンピオンズリーグのスケジュールに合わせて変則開催となった明治安田生命J1リーグ第6節、柏レイソル対鹿島アントラーズの一戦。試合は非常にテンポの速い展開となり、結果は3-1で鹿島が勝利。素早く攻守が入れ替わる見応え十分のサッカーの中において、落ち着いたプレーを見せる柴崎岳の存在感は際立っていた。
「最初は相手の攻撃に戸惑ったけれど、運動量を増やして、僕らボランチとサイドハーフでうまく連動しながら対応した」と振り返ったように、柏の3トップに対して4バックが対応するが、センターフォワードのレアンドロが引いてきてボールを受ける際は、センターバックではなく柴崎と梅鉢貴秀のボランチが対応。状況によってはトップ下の武富孝介、ボランチから飛び出す大谷秀和という3人をボランチの2人でケアしなければならなかった。それでいて攻撃のスイッチを入れる役割もこなし、前線への飛び出しも狙う。かなりの負担が柴崎には掛かっていた。
しかし、守備面では梅鉢と連携し、レアンドロを抑えながらも対峙する武富にプレスを掛ける。ボールを奪ったら一気にサイドや縦へ展開し、前線までスプリントして好機に絡む。37分にはカウンターから土居聖真がドリブルで運ぶと、右外側を猛ダッシュで駆け上がって相手DFを引き出した。前半アディショナルタイムには右FKから植田直通のJ初ゴールをアシスト。後半、さらに試合のテンポが上がる中でも運動量を落とすことなく、質の高いプレーを見せ続けた。
「テンポが速く、プレッシャーが厳しい中でどれだけ質の高いプレーができるか。僕はそこにこだわっている」
柴崎は青森山田高時代から常々こう語っていた。高校時代から図抜けた実力を持っており、同世代間でのプレーではどうしてもテンポの遅い展開になりがちだ。だが、それに甘えることなく、「より狭いスペースや予測が難しい状況でも普段のプレーができることを求めている」と自らに高いハードルを課してプレーしていた。
いつしかその舞台がプロになり、鹿島の中心選手になると、今度はJリーグ自体が時として「物足りない」状況になり始めていた。
「もっとJリーグも速いテンポでやらないと、もっと上には行けない」
昨シーズンから彼のプレーを見ていると高校時代のように“より厳しい状況”を求めて前線へのスプリント回数を増やしたり、攻守においてよりストイックにフル稼働するようになった。
一番のハイライトは、今年1月のAFCアジアカップ準々決勝のUAE戦で決めたゴールだ。本田圭佑(ミラン/イタリア)にクサビを当ててからの彼のゴール前の密集地帯に飛び込むスプリント、そして足下に来たボールをスピードを落とさずに狙いすまして打ち込む技術。まさしく瞬間的に訪れた「厳しい状況」で、そこで質の高いプレーを披露した。
「もっとハイテンポに、もっと厳しく」
この思いを抱いてプレーをする彼は、柏戦を楽しんでいるように見えた。試合後、彼に感想を伝えると、ハッキリした口調でこう返ってきた。
「こういう試合は疲れるけど、やりやすい。でも、ハイテンポな試合をスタンダードにしてやっていかないと。Jリーグのあまりテンポの速くないサッカーよりもハイテンポのサッカーのほうがより考えるし、上のレベルで通用することになると思う。いかにハイテンポの中で運動量を増やして、質の高いプレーができるかを常に考えていきたい」
柴崎岳が欲するのは『厳しさ』だ。それも、ちょっとやそっとの厳しさではない。だからこそJリーグにもレベルの高さを求めている。日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督も、Jリーグの実行委員会に出席した際にプレースピードの遅さを指摘していた。柴崎のコメントは、まさに高みを目指しているからこそに他ならない。こういったテンポの速い試合がJリーグのスタンダードになっていかなければならない。柴崎の言葉と姿勢は、Jリーグの現状に警鐘を鳴らしていると言っていい。