政治そのほか速
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オーストラリアのアボット首相=3月3日、キャンベラ(EPA=時事)
【シドニー時事】オーストラリアのアボット首相は21日、記者会見し、多数の不法移民を乗せた漁船の転覆事故に見舞われた欧州連合(EU)に対し、豪政府が成果を上げた「強硬な国境警備対策」を欧州も採用すべきだと勧めた。
アボット首相は2013年9月の政権発足以降、密航難民船を軍艦を使って隣国インドネシアなどへ追い返す強硬策を断行。前政権は寛容な難民政策をとったため密航船が殺到し、事故も頻発したが、政権交代後は抑止に成功した。アボット首相は「死亡事故を防ぐ唯一の方法は、船を阻止することだ」と強調した。
【ローマ福島良典】リビア沖の地中海上で18日深夜、欧州を目指す難民・移民約700人を乗せた漁船が転覆した。28人は救助されたが、数百人が行方不明になっている。イタリアのANSA通信などが報じた。
イタリア沿岸警備隊が漁船から「航行困難になった」と遭難信号を受け、現場近くにいたポルトガルの貨物船が救助に向かった。貨物船を見た難民・移民が注意を引こうとして船の片側に押し寄せたため、転覆したとみられる。
現場海域ではイタリアとマルタの当局などによる生存者の捜索・救助活動が続いているが、英BBC放送(電子版)によると、マルタのムスカット首相は「大勢が死亡した恐れがある」と述べた。地中海では今月13日、同様の理由で密航船が転覆し、約400人が死亡したとみられる海難事故があったばかり。
フランシスコ・ローマ法王は18日、イタリアのマッタレッラ大統領とバチカンで会談した際、地中海を命がけで渡る難民・移民の窮状に言及し、「欧州・国際レベルでの取り組みの拡大」を呼びかけた。
■前月の落ち込みから回復するも弱さが残る
米商務省発表の3月住宅着工件数(季節調整値・年率換算)は、対前月で2.0%増と3カ月ぶりに改善した。それでも92.6万戸にとどまり、堅調さの目安とされる100万戸を2カ月続けて下回り、市場予想の104万戸にも届かず、今後は金融引き締めが住宅投資をより冷え込ませる恐れがある。
ただし、天候などの影響で建築開始時期がずれる場合があるため、平均値も見ておく必要がある。3カ月後方移動平均をとると、去年12月:1.9%、今年1月:-0.5%、2月:-3.2%、3月:-4.7%となり、平均してみても振るわない。
3月の詳細な内訳からも低迷度合いが伺える。構造別では、全体の約7割を占める主力の一戸建てが61.8万戸と4.4%増加。ただマンションなどの集合住宅が30.8万戸で2.5%減とマイナスから抜け出せず。地域別では、北東部が10.1万戸で114.9%と大幅増になり、中西部も12.6万で31.3%増と、各々先月の大雪による落ち込みから回復。
しかし、西部は20.1万戸で19.3%減、約5割の最大シェアを誇る南部も-3.5%と前月割れだ。つまり、構造と地域のいずれにも拡大と縮小が混在する中、全体の上げ幅が押さえられた形だ。
■量的緩和終了以降の市場減速
雇用や賃金の改善に加え、低金利が後押しし、住宅を購入しやすい環境は維持されている。3月米雇用統計で非農業部門雇用者数は12.6万人と事前予想を大幅に上回るネガティブサプライズとなり、2014年1月以来の20万人割れを示現したものの、2010年2月以来の増加トレンドは継続している。 失業率も5%台と低水準であり 個人所得も増大が続く。30年固定型の住宅ローン金利は、80年代は10%以上だったがその後下がり続け、直近3月には3.77%と歴史的な低水準で推移。
そのため、住宅着工件数は対前年の平均では12カ月連続で拡大している。NAHB住宅市場指数の「現状販売」は好調さを示す50を超えており、昨年6月の53.0から今年4月は61.0へと8ポイントも上昇。
このように住宅投資の環境は悪くないものの、足元では市場がやや低迷している。雇用や賃金は上述のように伸びているが、若干減速気味だ。それは、非農業部門雇用者数が11月の42.3万人増から、3月は12.6万人増へとペースダウンし、平均時給も1月の+0.6%から3月は+0.3%へと上げ幅が落ちていることからもわかる。…
ベネズエラのマドゥロ大統領は、米国による強硬な措置に激しく反応した(ロイター/アフロ)
この15年間、ベネズエラは危機から抜け出せなかった。無駄の多い財政支出、汚職の蔓延、独裁体制の進行、容赦のない人権侵害がその特徴で、今では経済の崩壊が加わった。だが報道されるのは、折々にウゴ・チャベス元大統領(故人)が過激な発言をするニュースくらいだった。が、状況は変わった。
米国のオバマ大統領はこの3月、公式にベネズエラを「米国の国家安全保障および外交政策を脅かす重大な脅威」に分類し、7人の政府当局者を制裁リストに載せる大統領令を出した。その結果、2国間で緊張が高まった。
■オバマ氏はなぜ強硬手段に出たのか
これを決めたオバマ氏の動機ははっきりしない。1つの解釈としてこの根底には、ベネズエラの窮状に対し周辺国が消極的な姿勢を取り続けていることがある。チャベス元大統領およびその後継者である現職のマドゥロ大統領は政敵を投獄、国民の抗議行動を抑圧し、メディアを検閲するなど権力濫用を繰り返しているが、ブラジル、メキシコ、チリ、コロンビアは、ほとんど沈黙を守っている。
オバマ氏はこれらの国々に対し、どちら側につくのか、態度をはっきりするよう迫っているのかもしれない。つまり明確にベネズエラを支持するのか、米国を支持してベネズエラ指導者の政策に反対するのか、の選択だ。
さらに重要なことだが、キューバの指導部が米国との外交関係改善に非常に高い関心を示している状況を考えると、オバマ氏はベネズエラとキューバの間にくさびを打ち込もうとしている可能性も考えられる。現状でキューバは、ベネズエラからの支援を断たれると立ち行かなくなって
続きは東洋経済オンラインにて
剣が好きだったイラクのフセイン大統領(左から2人目、当時)と、それを見守る政権ナンバー2で最近は「イスラム国の黒幕」と呼ばれたイザト・イブラヒム革命指導評議会副議長(右、当時)=2002年10月、バグダッド(AFP=時事)
【バグダッドAFP=時事】イラクのフセイン元大統領を称賛する歌を歌う過去の姿が動画サイトに出回り、アバディ首相の報道官が18日、辞意を表明した。報道官は17日、歌について「15年以上前だ。生きるために仕方なかった。若く分別に欠けていたが、昔も今も(フセイン体制支配政党)バース党員ではない」と釈明に追われていた。
動画で報道官は、元大統領を「不正に対する正義の剣」と称賛。「敵は全員倒されて、あなただけが生き残る」とたたえている。
報道官は英BBC放送の記者出身。就任から半年に満たないが「これ以上首相府に恥をかかせたくない」と辞意を固めたという。