政治そのほか速
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小学生にとって大事な試験というのは、中学入試です。中学入試を意識して、答案を時間内にまとめる訓練というのは、6年の9月からで十分間に合います。だから6年の9月いっぱいまでは、時間を意識せず、時間無制限で問題を解けばいいんです。好きなようにやればいい。
問題が解けるから賢くなるのではない。それなら解けて当たり前の問題だけやればいい。懇切丁寧に教わって、それで賢くなるわけでもない。考え続けるから賢くなるのです。解けるか解けないかは、実はどうでもいいのです。考える行為そのものが、算数の学習の本質です。
教え子に、偏差値が30くらいの子がいました。塾の入室試験にも受からない。国語だけたまにできるんですが、算数理科社会がぜんぜんできない。でもその子は決してあきらめない。これだけできなくて、よく集中力が落ちないな、と感心しました。ただ、中学入試に受かりそうにない。6年になって少しずつ伸びましたが、教室では最後まで伸びませんでした。
でも、最終的に第一志望校に受かりました。入学すると、数学は最初から絶好調で、学年で5番くらい。今高校2年生で、大手予備校の模試では、英数国の平均が75くらいあるそうです。この子の場合、最終的に独学を確立したのです。自分で考える。わからない、解けない。それでも考え続けることによって、この子は独学を確立する事ができたんです。
子どもはどうして自分の解き方に固執するのか。自分で見つけた解法は、自分の子どもみたいなものです。だから否定されたら怒る。むきになってそのやり方に固執するようになる。皆さんも自分の子どもを否定されると全力で怒りますね。理性ではわかっていても、偏差値が30ぐらい負けていても、絶対に認めない。うちの子にはこんなに賢い部分もあるのよと言い返したりする。同じです。子どもの解き方を否定してはいけません。その時点で、その子にとって一番いい解き方なのです。
心配しなくても算数を好きでやっている子どもの解き方はどんどん進化していきます。書き出してずっとやっている子どもも、あるとき全部書かなくていいんだ、と気がつくようになります。
親の力とは、待つ力です。環境と材料だけ整えて、後は信じて待つしかないのです。
幸せな人生とは、自分らしく生きることです。そして、自分らしい生き方は、自分らしい学び方の延長線上にしかないのです。我流でいいのです。独学が最強です。
私は大学受験で成功したとは思っていませんし、人生で成功しているとも思っていません。でも毎日が楽しくてしょうがない。やりたいことは全力でやる、やりたくないことは全力で拒む。14歳の頃からこれを続けてきたことが、今日につながっているのではないか。今の私の人生は私にとって唯一の正解です。過去に遡って修正したいことはひとつもない。
お子さんをよその子と比べないでください。どの子も都合の悪いことは他人に見せません。だから親しか見えない子どもの欠点を、親はいっぱい見ています。他人の子の欠点はあまり見る機会がないので、よその子が良く見えてしまうことがあるかもしれません。
成長の仕方というのは、個人差がある。早く歩けるようになったら、運動能力が高い子になるかというと、そうとは限らない。早く大きくなれば、そのまま背の高い人になるかというと、そうとも限らない。だから比べるなら、昨日のわが子と今日のわが子を比べてください。「あ、こんなことができるようになった」と。赤ちゃんの頃は、そんな風にわが子を見ていたと思います。今も子どもたちをそういう目で見てあげてください。(続く、構成・メディア局編集部 小倉剛)
南アフリカで日本式の学習塾の人気が高まっている。
黒人の子どもの多くが通う公立校は、教育の質が高いとは言い難いため、補完する存在として、親たちが期待を寄せているからだ。
この塾は「公文式教室」。一人一人がプリント問題を解きながら基礎学力をつける方式が世界で評判を呼び、日本を含む48か国・地域に教室がある。
南アフリカに初の教室ができたのが1991年。近年、黒人の所得が伸びたことで、比較的貧しい地域でも教室が増加。約250教室で算数・数学と英語を教えており、延べ約2万人が英語に翻訳された教材で学んでいる。
「まず一の位から計算してごらん」。10月初めの夕刻、同国最大の都市、ヨハネスブルク郊外の旧黒人居住区、ソウェトにある教室。3けたの掛け算問題に苦戦するムホ・ラボプタピ君(10)に、指導員が優しく語りかけると、止まっていた鉛筆が再びカリカリと動き出した。ムホ君は「丁寧に教えてくれる。算数が好きになった」と笑った。
教室には6~18歳の延べ約100人が通う。授業料は1教科につき月額約4000円。黒人家庭の平均月収約5万円からすれば、安くはないが、10歳の子を通わせるムバリさん(30)は「公立校はあてにならない。計算に強い日本の学習法に興味がある」と話す。
ムバリさんの公立校に対する不信感は、多くの親が抱く。特に黒人は、90年代前半に人種隔離政策(アパルトヘイト)が廃止されるまで、劣悪な教育環境に置かれてきた。
地元紙によると、今も教育予算の不足で教科書や机、いすが足りない公立校が各地にある。待遇改善を求める教員ストライキが毎年のように起き、授業が数週間中断する。
このため、黒人の子どもが多い公立校の学力はなかなか向上しない。昨年の全国テストで、公立校9年生(日本の中学3年生)の数学の平均正答率は14%だった。
ソウェトの教室を運営するマグデリン・チャンゲラさん(40)は「プリントに取り組むことで養われる集中力や目標を達成する習慣は、社会に出ても役立つ。子どもたちに勉強の大切さを広めていきたい」と話している。(ヨハネスブルク 上杉洋司)
海外進学を目指す受験生向けの塾や、予備校のコースが増えている。
10月中旬、東京都渋谷区、海外進学志望の小中高生向け学習塾「IGS」。米ハーバード大出身の米国人講師2人が「民主主義の功罪」に関する質問をすると、中高生約10人が英語で議論を始めた。米国の大学進学を目指す神奈川県の栄光学園高3年藤尾充樹さん(17)は「実践的な訓練の積み重ねで、自分の意見を発信する力がついた」と手応えを語る。
IGSは2010年に開校。講師8人全員が外国人で、英語で論理的に意思疎通できるように指導する。生徒は約80人。海外大への進学を目指す高校生のほか、高校から米国の寄宿制学校(ボーディングスクール)への入学を希望する中学生もいる。これまで海外に住んだ経験はない子どもがほとんどという。
福原正大代表(44)は「未来の世界のリーダーたちと切磋琢磨(せっさたくま)し、高い英語のコミュニケーション力を身につけるためには、東大よりも海外トップ大が近道」と言う。来年は、教室を横浜、大阪にも増やす予定だ。
海外トップ大を目指す中高生向けの塾は、教育事業大手・ベネッセコーポレーションが08年に開校した「ルートH」(東京)が先鞭(せんべん)をつけた。これまで28人を海外大に送り出し、うち9人は米ハーバード大に進んだ。
日本から海外への留学者は04年をピークに、最新のデータがある11年まで減り続けている。しかし、同社の藤井雅徳さん(39)によると、ハーバード大に在籍する日本人は現在10人で、5年前から倍増した。さらに、文部科学省が今年度初めて、「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に指定した56高校で国際的な人材育成が進んでおり、「今後、SGHの生徒を中心に海外大への進学希望者はもっと増える」と予測する。
こうした状況を受け、大手予備校も海外大進学志望者の獲得に乗り出した。駿台予備学校は今年、日米のトップ大の同時合格を目指すコースを始めた。
40年近く前から留学相談に応じてきた和田塾(浜松市)は09年、地方でも海外進学を促進しようと、各地の学習塾と提携し、学校選びや手続きを支援する窓口を開設。海外大への進学や高校留学は年約100人に上る。大場規之代表は「全ての人に海外で学ぶチャンスを用意したい。インターネットなどでも海外の学校の情報は得られるが、どこまで信用できるかわからない。日本の学校の先生はノウハウがない。身近な塾が関わることで進路が海外にまで広がる」と語った。
以前、米国人の夫に「綿棒を取って」と頼もうとして、Hand me a cotton stick, please.と言ったところ、全く通じませんでした。耳垢(あか)の掃除などに使う「綿棒」は正しくはcotton swabでした。
swabは「汚れや水分などを拭き取るための道具」のことですから「モップ」の意味でも使われます。また、銃口や管楽器内部などを掃除する用具もswabです。
アメリカでは、商品名Q‐tipが「綿棒」を表す普通名詞のように使われることも多いようです。
「犬も歩けば棒に当たる」ということわざは、「何かをしようとすれば、何かと災難に遭うことも多い」(大辞泉)という意味と、「出歩けば思わぬ幸運に出会うこと」(同)という意味があります。前者の意味に当たる英語のことわざは、Curiosity killed the cat.です。「好奇心は(九生を持つといわれる)猫でも殺したことがある」、つまり「好奇心もほどほどに」にという警句です。
後者の意味では、The dog that trots about finds a bone.(歩き回る犬は骨を見つける)ということわざがあります。
驚いてその場に立ちすくむ様子が「棒立ちになる」です。「吉田さんは彼女を見かけると棒立ちになった」は、Mr. Yoshida was rooted to the spot when he found her.と訳せます。rootは「根付かせる」や「釘(くぎ)付けにする」の意味があります。
まもなく受験シーズン本番です。「チャンスを棒に振る」(waste the chance)ことがないよう、受験生は体調管理が大事ですね。(田川理恵記者)
※今回は、東京都立川市の山田廣幸さんの質問にお答えしました。
寒い日が続きますが、もうすぐ節分(the day before the beginning of spring)です。
「かつては節分に年の数だけ煎った大豆を食べるのが日本の風俗習慣だった」を英訳すると、On Setsubun, it once was customary for Japanese to eat the same number of roasted soybeans as one's age.です。customaryは「習慣的な」の意味です。
「節分の豆まき」はthe bean‐scattering ceremony celebrating the coming of springと英訳できます。年末、ペルー人の友人から、向こうにも節分に似た風俗習慣があり、大みそかに1粒1粒に願いを込めながら12粒のブドウを食べると聞きました。
「風俗」とは、「ある時代や社会集団にみられる生活上の習わしや、しきたり」(明鏡国語辞典)のことで、customsやmanners(いずれも複数形が一般的)、practiceなどの訳語があります。「留学や海外旅行は、外国語を学ぶだけでなく、異なった風俗習慣を知る上でも役立つ」は、Studying and traveling abroad is helpful for learning not only foreign languages but also different manners and customs.と訳せます。
「風俗画」は、その時代の日常生活の風景を描いた絵画です。genre paintingと言います。江戸時代の風俗画の一つが浮世絵(ukiyo‐e picture)です。
報道では「風俗」が、客に遊興や飲食をさせるビジネスを指すことが多いですね。「風俗産業」はadult entertainment businessです。(熊倉由佳記者)
※今回は、千葉県市原市の加来利一さんの質問にお答えしました。